日本橋丸玉屋のアートディレクターとして、国内外の花火ショーデザインを行っているアーティスト島田清夏が
文化庁による文化発信プロジェクト「CULTURE GATE to JAPAN」に選出され、現在、メディア芸術作品が羽田空港に展示されています。
本作品は2020年コロナウィルスの影響により中止となった花火大会の時間的・地理的データをベースにランドスケープ花火の手法を用いて実際に打ち揚げ、
失われてしまった花火大会のための花火、そしてありえたかもしれないもうひとつの世界を想起させる花火を創り出しています。
花火制作は日本橋丸玉屋が担当。
展示では撮影された映像データのほか、作品の制作過程や、打ち揚げた後に残された花火の筒などで構成されるインスタレーション作品となっています。
花火に携わる島田ならではの作品。歴史的・文化的背景の考察をもとに、花火の持つ様々な側面を対比させた世界観を創りあげます。
本来おとずれるはずだった2020年日本の花火の世界を、ぜひ芸術作品を通じて体感してください。
文化発信プロジェクト「CULTURE GATE to JAPAN」
https://culture-gate.jp/ja/exhibition/2022haneda2
展示タイトル:「Transcending Prayers」
展示場所:1月19日-5月末(予定) 羽田空港 第2ターミナル 2階マーケットプレイス
島田 清夏 Profile
日本大学藝術学部映画学科卒業、東京藝術大学大学院後期博士課程在籍。 映像やインスタレーション作品を中心に作品を発表する。大学在学中に花火と出会い花火の持つエネルギーに魅了され、花火ショーデザイナーとしても活動。花火を構成する要素、身体性、火薬学、文化や歴史的背景等、様々な角度で領域横断的にリサーチし、再構築することで、新たな気付きや問題を浮き彫りにすることを試みている。 花火の他、火・雷・放射線、水といった現象をモチーフにした作品を制作。国内外の花火大会に花火ショーデザイナーとして参加。